2025年10月〜12月
TBS日曜劇場で放送された「ザ・ロイヤルファミリー」
競馬の世界を舞台に感動的なストーリーが繰り広げられ話題を呼んだドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」
ドラマはフィクションですがJRAの全面協力により実際のレースシーンが使われたり
現実の競馬界で活躍する騎手が登場するなど、競馬ファンの間でも大盛り上がり
また、実在の競馬界が分かりやすく描かれていて、競馬に詳しい人でも勉強になる事も多かったドラマです
特に栗須栄治(妻夫木聡)、山王耕造(佐藤浩市)率いる「ロイヤル」のライバルとして立ちはだかる巨大牧場「北陵ファーム(ノーザンファーム)」の存在
「日高の馬は北陵には勝てない・・」
とても印象的なシーンでしたが現実の競馬界でも生産牧場は「ノーザンファーム」が圧倒的な強さを見せつけています
今回の記事は競馬に興味を持ち「馬券」買い始めた初心者や、研究をし過ぎて逆にドツボにハマっている競馬ジャンキー(以前の私)の参考になるように
現代競馬の中心にある「ノーザンファーム」について深堀りしていきます
ノーザンファームとは?
北海道勇払郡安平町に本拠を置く、日本最大規模の競走馬の生産・育成牧場
JRAの生産者リーディングで長年トップに立ち続けている名門中の名門牧場です
2011年〜2025年シーズン「15年連続の首位」で、今後もその座を明け渡す雰囲気は微塵もありません
ノーザンファームは社台グループの一員です
社台グループは「社台ファーム」の創始者でサンデーサイレンス(ディープインパクトの父)などの名種牡馬を輸入し
近代日本競馬の発展に大きく貢献した「故・吉田善哉」氏の息子たちがそれぞれ分場牧場を引き継ぎ、さらに大きく発展させた競馬界の一大グループ
社台グループの相関図は以下の通り
・社台スタリオンステーション(種牡馬)
・社台ファーム(長男・吉田照哉)
・ノーザンファーム(次男・吉田勝己)
・追分ファーム(三男・吉田晴哉)
※それぞれが、社台スタリオンの代表取締役も兼務
そして、さらにその息子たちが今の日本競馬を席巻するレーシングクラブ(共同馬主)の代表を務めているといった構図になっています
吉田照哉(社台ファーム代表)→長男・吉田哲哉(社台サラブレッドクラブ代表)
吉田勝己(ノーザンファーム代表)→長男・吉田俊介(サンデーレーシング代表)
吉田晴哉(追分ファーム代表)→長男・吉田正志(G1レーシング代表)
ノーザンファーム2025年「G1勝利数」
2025年シーズン
JRAの最高グレード「G1」レースの数は「24」※平地競走
そのうち「14」レースをノーザンファーム生産の馬が勝っています
また、ノーザンファームと同系列の「社台ファーム」生産馬と合わせると
その数「19」
もし、1着を当てる単勝馬券を買う場合、「ノーザンF・社台F」生産馬
以外から買うことがどれほど当たりから遠ざかるかが良く分かります
中央競馬(JRA)
2025年G1勝利数(牧場生産地別)
ノーザンファーム「14」
社台ファーム「5」
その他の産地
日高「2」浦河「1」新冠「1」アイルランド「1」
オグリキャップの勇姿に胸を打たれ競馬の世界にどっぷりハマった筆者としては日高地方から少しでもG1馬が誕生しているのは、とても喜ばしい事ですが・・
社台グループ「19勝」VSその他「5勝」
これが現在の競馬界の縮図です
ノーザンファーム生産馬はなぜ強い?
仔馬が誕生するにはまずやることをやらなければ始まりません
ノーザンファームで生産された、G1をいくつも勝つような強い男馬(牡馬)は引退後、種馬として「社台スタリオン」が管理
G1や重賞を勝つような強い女馬(牝馬)は引退後、ノーザンファームで繁殖生活に入ります
歴代の日本最強馬が集まっている社台スタリオンは「ノーザンファーム」などの同じ社台グループ牧場の繁殖牝馬を優先的に種付します
そうして「一流の男馬(牡馬)」×「一流の女馬(牝馬)」との間に生まれた子供たちは
ノーザンファーム生産馬として競走馬となりデビューします
血統が重視される競馬において、生まれた時から他の牧場の生産馬とは一線を画すレベルの高いところにいるのがノーザンファームの馬たちです
ノーザンファームの育成牧場・調教施設
生まれながらに高いレベルの子馬たち
それに加え、ノーザンファームは豊富な資金力を生かした世界最高峰のトレーニング設備も持ち
0歳からデビューする2歳までの間、育成牧場と呼ばれる広大で最新鋭の施設で馬の成長段階に合わせた最適な調教が行われます
馬にとって大事な育成期間に「最先端のトレーニング」を受けて競走馬として成長するノーザンファームの生産馬
人間で例えるなら、オリンピック金メダリストの両親から生まれ、幼少期からスポーツ英才教育を受け
小学校へ上がるタイミングでアメリカのスポーツアカデミーへ留学
高校生になり、日本のインターハイ(馬のデビュー戦)へ出場
大会で競う相手は、小学校でクラブ活動、中学は部活動でスポーツをやってきた高校生
極端な例え方ではありますが、デビューする段階でどちらが競走馬としての能力が高いかがわかりますよね?
ノーザンファームの馬は例えデビュー戦で大負けしたとしても、調子を落として人気がなかったとしても、本来持っているポテンシャル故、いきなり勝ったり、好走したりする事があるというのは大事なポイントです
ノーザンファームの育成施設一覧
・ノーザンファーム空港(リハビリ厩舎を含む大規模なトレーニング施設)
・ノーザンファームYearling(当歳から1歳馬の馴致・育成専門施設)
・ノーザンファーム天栄(福島県岩瀬郡天栄村・関東馬を中心に育成・調整)
・ノーザンファームしがらき(滋賀県甲賀市・関西馬を中心に育成・調整)
特に「天栄」と「しがらき」は「外厩」と呼ばれ馬券に直結する施設なので覚えておきましょう
競馬新聞などのレース前コメントで調教師たちが「外厩に出して調整してきました」とあったら要注意
ノーザンファーム「天栄」や「しがらき」では調教師よりも「レベルの高い」トレーニング、調整を行いレースに出場させるだけの能力があります
特にG1などの大きなレース前には一度「外厩」に出すのが慣例となっていて、俗にゆう「天栄帰り」「しがらき帰り」の馬たちが大舞台で結果を残す、これが今の競馬界の現実です
ノーザンファームの重賞成績「2025年」JRA
2025年シーズン
JRA中央競馬
G1を含む重賞競走「ノーザンファーム」生産馬の成績
G1「14」勝
G2「15」勝
G3「17」勝
2025年に開催されたJRA重賞の数▼
G1=「24」レース
G2=「38」レース
G3=「68」レース
こうしてみるとグレード(賞金、格)の高いレースになるほど、勝率が高くなるというノーザンファームの異常な強さが見て取れます
ノーザンファーム馬券術「2026年」
G1以外の「重賞」レースでもノーザンファームを中心に回っていると言っても過言ではない現在の中央競馬界
初心者はレース成績など無視して「ノーザンファーム」生産馬だけをチェックし馬券を組み立てましょう
そのほうが、余計な研究をしてドツボにハマるより確実に当たりやすくなります
同じレースにノーザンファーム出身が多くて迷ったら・・
次に「騎手」
人間という生き物が、馬という生き物に乗って競い合うからこそ、競艇や競輪に比べはるかに「不確定要素」が多い競馬というスポーツ
強い馬でも調子や気分によって簡単に負けます
最高に仕上げられた能力の高い馬であっても、それを操っているジョッキーがミスをしたらこれもまた簡単に負けます
騎手もまた生き物、体調や調子によって「100点満点」の騎乗が出来るほうが稀で、ミスが起きるのも日常茶飯事です
だからこそ、馬券は「上手いジョッキー」から
リーディングを参考に成績上位の騎手から買いましょう
2025年JRA「騎手リーディング」
1位「C.ルメール」140勝(勝率26.9%・連対率48.2%・3着内率61.0%)
2位「戸崎圭太」132勝(勝率16.4%・連対率32.2%・3着内率42.4%)
3位「松山弘平」128勝(勝率15.3%・連対率27.2%・3着内率35.5%)
4位「横山武史」110勝(勝率14.2%・連対率26.4%・3着内率36.8%)
5位「坂井瑠星」110勝(勝率15.9%・連対率27.4%・3着内率38.3%)
6位「川田将雅」105勝(勝率20.7%・連対率41.0%・3着内率53.8%)
13位「武豊」72勝(勝率12.5%・連対率25.2%・3着内率37.0%)
注目のジョッキー
1位「クリストフ・ルメール」の3着内率に注目すると10レース乗って「6回」は馬券に絡んで来るという驚異的な数字が目立ち、勝率、連対率も共に圧倒的
「ルメール」×「ノーザンファーム」には基本的に逆らわないほうが無難です
続いてリーディングは6位ながら馬券内率ではルメールに迫る成績の
「川田将雅」
この二人が現在のJRAジョッキー「大将格」
続いて副大将に「戸崎圭太」と覚えてください
競馬界のレジェンドジョッキー「武豊」は13位ながら3着内率では4位に入る健在ぶりで今も上手い騎手
次世代リーディング候補で成長株の「坂井瑠星」と「横山武史」
安定の「松山弘平」
今回紹介した7人の騎手はジョッキー界隈の「神セブン」として常に注目しておきましょう
ちなみにドラマ「ロイヤルファミリー」でこの中からは「武豊、戸崎圭太、坂井瑠星、ルメール」4人のジョッキーが出演していました
まとめ
競馬ファンとしては「ザ・ロイヤルファミリー」の影響で競馬に興味を持つ人が増えたのはとても喜ばしいことです
ギャンブルとしてだけでなくスポーツとして競馬を楽しんで欲しいと思う一方、馬券の売り上げが伸びれば幸せな余生を送れる馬たちが増える事にも繋がります
今回の記事は「勝つ馬券術」ではなく「負けない馬券術」として多くの人が末永く「競馬」と言うスポーツを見続けて行ってほしいという思いで書きました
ノーザンファーム生産馬だけを狙っていても勝つ事は難しいかもしれませんが、負けのリスクは減らせると思います
一方でドラマのように「日高」の馬がエリートをぶった斬るのに夢を託すのも競馬のロマンのひとつです
様々な楽しみ方がある魅力的な競馬というスポーツ
ギャンブル依存症に注意して、負け続けて競馬から離れていってしまう人が減るように願いを込めてグッドラック!
追記・・
2026年「中山金杯」「京都金杯」結果
年明け最初の重賞競走
「中山金杯」と「京都金杯」
「一年の計は金杯にあり」と呼ばれ、その年の競馬のスタートを飾る重要なレース(G3)
いきなり「ノーザンファーム」生産馬が躍動しました!
中山金杯2026・芝2000m
出走頭数「14頭」の内
このレースに出走していたノーザンファーム生産馬は「4頭」
1着「カラマティアノス(11番)」津村明秀
2着「アンゴラブラック(2番)」戸崎啓太(神セブン)
3着「グランディア(8番)」横山武史(神セブン)
4着「カネラフィーナ(3番)」石川裕紀人
なんと1着〜4着までを出走していた4頭で独占してしまいました・・「ワンツースリーフォー」
単勝11番「1480円」3連複2−8−11「5960円」
余計な事を考えずにノーザンファームの馬だけ買っていれば当たる・・と言った典型的なレースになりました
京都金杯2026・芝1600m
出走頭数「18頭」
このレースもノーザンファームの馬が「4頭」出走
1着「ブエナオンダ(15番)」川田将雅(神セブン)
3着「ショウナンアデイブ(10番)」池添謙一
4着「トロヴァトーレ(9番)」ハマーハ
17着「ガイアメンテ(13番)」北村友一
単勝15番「780円」複勝10番「2710円」
特筆すべきは3着に入った18番人気の「ショウナンアデイブ」
最低人気の馬を買える要素は少ないですが、ノーザンファーム生産馬というだけで買っていれば取れたかもしれませんね・・
※間違いがあるかもしれないので、結果はJRAのホームページから確認してください▼
ここまで「ノーザンファーム」生産馬が上位を独占することは稀ですが
エリート集団の激走には常に注意が必要です
ちなみに今の私は馬券を「G1」だけ決まった小額しか買いません
20代の頃、給料のほとんどを馬券に突っ込む「キャンブル依存症」に近い競馬ジャンキーに陥った経験があるので、競馬は毎週「予想を楽しむ」だけで、馬券、ギャンブルからは距離を置いています
※競馬で勝ち続けるのは本当に難しいのでみなさんも注意してください

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